ご使用ウィッグ:
CM2402Z + CF1BZ

投票者からのコメント
  • 前後で別々のウィッグを使っているのでしょうか?高度な制作の技術だと感心しました。
  • 素晴らしい!まさに一つの立体作品ですね(笑
  • 毎回思うのですが、このようなウィッグの持ち運びはどうしてるのかと思います。心配したところで、自分では作れないのですが・・('_')
  • ウィッグ全体のバランスがきれいにまとめられて良い作品だと思いました。
  • このボリュームを出す為には、相当なご苦労があった事だと思いますが、良い作品を見せて頂きました。
こひき 様のコメント

●コス暦 / 3年目

●ご応募の動機

頑張って作ったウィッグだったので記念に。

●今回苦労した点や工夫した点

角度を選ばずに見れるように、とにかく立体感とボリュームを重視して作りました。 ボードやスチロールを仕込むのが個人的にあまり好きではないので、ウィッグのみで作成したことが大変でしたがこだわっている点です。
大好きなキャラであり、何度も試行錯誤を重ねて作ったウィッグだったので今回優秀賞をいただきとても嬉しく光栄に思っております。
簡単なメイキングも書かせていただきましたので少しでも参考になれば幸いです。 投票をしてくださった皆様ありがとうございました。
今後も精進いたします。

ご本人による図解解説

【用意するもの】
・フルウィッグ2つ(黒・60cm/紫・40cm)
・バンス1つ(紫)
・逆毛用コーム(100均とかに売ってます)
・ハードスプレー
・ドライヤー
・Gボンド(透明タイプのもの)
・水のり
・縫い糸と針
・ハサミ

①ツートンウィッグを作る
前後で2色に分かれたツートン頭を作ります。 フルウィッグを裏返してネットに絶ち切り線を書き、それぞれ切り出してひとつに縫い合わせます。 (このとき、毛束と毛束の間を切ると綺麗に切り出せます)

②ボリュームを増やす
前髪の紫の部分の毛量が少ないので、使わなかったほうのウィッグを分解して毛束を切り出していきます。 切り出した毛束は手縫いで縫い付けていき、もとの2~3倍くらいの毛量になるまで延々と切り出して縫うのを繰り返します。 グルーガンなどを使う方法もありますが、今回は立ち上げの加工があるのでひっぱっても取れないように縫い付けにしました。 (この作業が地味に大変です…。)

③立ち上げ加工
前後どちらからセットしても良いと思うのですが、今回は後ろの黒いほうからセットしました。 長さが60cmと長いのでまずは肩下くらいの長さまでカット。カット後に出た毛はあとでボリュームを出したり表面を整えたりするのに使うのでとっておきます。 キャラの資料を見ながら毛を立てる位置や量をみてゴムやクリップでブロッキングをしたあとに1個ずつ房を作っていきます。

☆房の作り方 毛量が多すぎるとうまく立たないので根本に梳きバサミを入れて軽くしておきます。
逆毛コームで根元にがっつりふかしを入れたあとハードスプレーを振ってすぐにドライヤーをして固めます。(ふかしを入れた後、表面を軽くコームで梳かすと汚くならないです) スカスカになっているところがあるので、そこにさっきとっておいたカット後の毛を丸めて入れ、その上から毛玉を隠すように毛束をGボンドや水のりで貼っていきます。
この方法は、スチロールやボードを仕込まずに立体的にボリュームが出せるのでよく利用しています。
黒、紫どちらも同じように立ち上げて房を作り長さを整えます。 毛先は割れてきてしまったりするのでGボンドでまとめます。 紫の部分はフルウィッグぶんの毛束をまるまる前髪に縫い付けてしまっているので、バンスから毛玉や貼る用の毛束を切り出します。

④生え際づくり
下敷きやクリアファイルに毛束を置き、軽くハードスプレーを振って散らばらないように板状(?)にします。 ウィッグの生え際に毛束を張り、Gボンドで形を整えます。

⑤仕上げ
最後に全体にしっかりハードスプレーを振ってドライヤーで固めます。 Gボンドを使用した箇所が白くなってしまったりする場合があるので、そこは油性マジックやコピックなどで塗ると綺麗です。

とにかくどこから撮っても大丈夫なように、立体感を意識して作りました。空洞があると崩れたり潰れたりしやすいので中に毛玉を詰めて丈夫にしてます。(その分重さはあるのですが…)